2020年を控え、東京が大きく変わろうとしています。とりわけ多くの市民が利用し、都市生活にとって必要不可欠な空間である公共施設については、そのあり方が社会から大きな注目を集めています。そこで今回は「都市と未来の公園」と題し、アーティストと建築家という立場の異なるお二人をお招きして、異なる視点から公共空間のあり方について考えます。
まずは、2015年のベネチアビエンナーレ韓国館代表に選ばれ、国際的に活躍するアーティストのムン・キョンウォン。2013年から山口情報芸術センター(YCAM)と共に「未来の公園」をテーマとした活動を続けてきたムン氏は、都市の中で人と自然が交差する空間「公園」の役割について多領域の研究者と調査をし考察してきました。建築界からは、ムン氏の活動に賛同し、ご自身でも公園や公共施設を数多く手がけてこられた建築家の伊東豊雄氏を迎え、これからの公共空間について議論を重ねます。
*プロミスパークとは?
都市の中の公共空間である「公園」は、近代においてどのような意義を担ってきたのか、またその遡源は、庭園/庭といった空間との繋がりを含めていかなる歴史的変遷があったのか。「プロミス・パーク」は、人類史のなかであらゆる文明に必ず登場する、人工と自然の時間が交錯・混在する「公園」の多面的な役割について、多方面の研究者とともに調査し、機能、形態、余剰性、感覚と知のアーカイブなどの観点から、未来の公共空間=公園について考察するプロジェクトです。
Date:October 25, 2015
Place:VACANT
Guest:ムン・キョンウォン (アーティスト) / 伊東豊雄 (建築家)
Organize:TOO MUCH Magazine
Production:Takashi Ogami