話題『21世紀のモードの今後は、どのように進化するのだろうか?』
―モードの進化流の一つについての私説。
その1『肉体から身体そして再び、肉体へ。或いは、「肉から身体そして皮へ。」』
“ From the body to the radical body.”
―“ポスト-ジェンダー”以後、ファッションから思想は消えた。
再び、女性の性の喚起と謳歌へ、そこに、新しい人間関係と讃歌を。
その初め、”肉体”をラッピングする事から始まったモードは、20世紀後半には“身体”をプロテクトし後には、”こゝろ”や”自由”迄をもプロテクトしてしまった。そして、再び、ラジカルな肉体としての”皮膚”を新領域として、人間への新たなる可能性へ。例えば、今のデザイナーで誰が“BODY CONCIUS “を巧く出せるか?究極なる女性美の根幹としての”A.ALAIA”へ近かずく為に、美への挑戦が為されるであろう。
その2『モードビジネスが近づく、アートビジネスの世界とは?』
―“ファッションビジネスとモードビジネスは違う。”
着れなくてもいい、“コレクションピース”を創作し始めるデザイナーたち。新たなモードビジネスとして、ここ数シーズンのCdGコレクションとHIDEKI SEOの活動を例として。ここから、”モードとアート”の境界線が新たに交わり始める。誰がコンテンポラリな作品の価値を付けるか?どの様にして、独りのアーティスト希望の作品がアートビジネスの世界の中へ落とし込まれるか? 所謂、アートビジネスとは?どうゆう世界か?翻訳本”偽りの来歴”を参考にした考察。これを熟知している日本のアート関係者たちは少ない。ここにも日本の教育の狭軌なる欠如が”アートコンプレックス”を生み続けている。
その3『”金沢21世紀美術館-フィロソフィカルファッション”を語り合う。』
その企画担当者、平林さんに聞く、いろいろ。
アートの世界から見た東京ファッションの世界とは?そして、なぜ、この3ブランドが選ばれたのか?結果としての”反響”は?