『サム・サッカー』『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズ監督が“うつ”をテーマに日本で撮影を敢行。“心の風邪”をこじらせた普通の人々の、壊れそうだけど愛おしい日々の暮らしを追ったドキュメンタリー。
今や日本人の15人に1人がかかっているともいわれる「うつ病」。しかし、2000年までは「うつ」という言葉は精神科周辺以外ではめったに聞かれなかった。なぜ、この短期間で「うつ」は爆発的に広まったのか?90年代のユース・カルチャーを代表する映像作家マイク・ミルズは、その理由のひとつに製薬会社によって行われた「心の風邪をひいていませんか?」という広告キャンペーンがあると考え、その実態に迫るドキュメンタリーを作ろうと思い立つ。
舞台は近年、急速にうつが常識化した日本。撮影対象となる条件はふたつ。①抗うつ剤を飲んでいること。②日常生活をありのままに撮らせてくれること。本作でマイク・ミルズは、うつ患者たちの壮絶な日常を、独特の優しく明るい目線で捉えることで、この現代を象徴する病気に対する処方箋を調合するとともに、今の日本社会の問題点も鮮やかに描き出す。
公開に先駆け、VACANTで特別先行上映会を開催します。
Date:October 5, 2013
Place:VACANT
Guest:マイク•ミルズ (Skype出演) / 保田卓夫 (プロデューサー)
Organize:TOO MUCH Magazine / Takashi Ogami