Unknown Tokyo
Talk
architecture
2011

東京は世界最大の都市であり、驚くほど効率的に機能していますが、そこに明確な都市計画があるわけではありません。では何故、東京はこうも多くの人を惹き付け、もっとも便利な都市として存在しているのでしょうか?
今回のRomantic Geographyでは、TOO MUCH2号にも寄稿していただいた建築家/批評家の日埜直彦氏をお迎えし、北区の滝野川、品川区の戸越と言った決してガイドには載らない東京から、原宿 や渋谷のような普段歩いている街の知らない側面を、写真とデータを使いながら見ていきます。東京に住んでいても意識することのない東京の顔を確かめながら、世界最大の都市である東京がどのように成り立ち機能しているのかを見ていきます。

「東京はカオス的都市と言われますが、計画というアプローチでコントロールをしようとする都市のあり方が歴史的には終わっているのかもしれません。都市は自ず と巨大化し、収集がつかず、整然としていないし、計画も貫徹されないものです。古い都市に新しい都市が重なり、計画的な街区と無秩序な街区が隣接する、異 なる視点、異なるベクトル、そんなものが同居してこそ都市です。必要性から導かれた場当たり的な対応こそが、合理的な計画よりもはるかに効率的で機能的で す。」
(TOO MUCH magazine Issue 2、日埜直彦「Our City Can’t be Controlled」より抜粋)

Date:October 23, 2011

Place:VACANT
Guest:日埜直彦 (建築家 / 批評家)
Organize:TOO MUCH Magazine
Production:Takashi Ogami