TESE
Movie
Sports
2012

人類は太古の昔から、より価値のある生活を求めて、海を越え山を越え移住を繰り返してきました。現在、ドイツで活躍するサッカープレーヤー、鄭大世(チョン・テセ)の祖父母たちも、朝鮮半島から日本へと移り住んだ移民のひとりでした。テセは自分の先祖に敬意を払い、日本名を名乗ることはありません。ではなぜ、韓国籍を持つ在日3世として日本に生を受けながらも、自らの祖国を北朝鮮だと信じ、北朝鮮の誇りを胸にワールドカップのピッチを駆け抜けたのでしょうか?

 


「韓国に行っても、北朝鮮に行っても日本人扱い。日本で暮らしていても、日本人扱いされない。故郷はいっぱいあるけど ホームがない…」

 


『TESE』は、自分のアイデンティティーを問い続け葛藤する若きストライカーを追い、北朝鮮を含む世界6ヶ国を回り、約1,000日かけ撮り続けられた壮大なドキュメンタリーです。TOO MUCH magazineでは、『TESE』の上映とともに、本作品の監督であり、また自らも在日3世でもある姜成明氏をお招きし、日本における在日とは何か?またナショナル・アイデンティティとは何かをともに考えてみたいと思っています。

Date:February 5, 2012
Place:VACANT
Guest:姜成明 (「TESE」監督) / 古田清悟 (テレビディレクター) / 吉崎エイジーニョ (ライター)
Organize:TOO MUCH Magazine / Takashi Ogami